少女少年SS

……最も苦戦しているSS
泣けてきます。
とりあえず書き始めたところ……。
 
雪火は壁に背中を預けながら、時計を見た。
まだ、約束の時間の30分前。
相変わらず早く来てしまっていたが、雪火は後悔していない。
こうやってただ、允を待っている時間も嫌いでないのだから……。
ここは、パロットタウンの入り口の前。
ここで允と待ち合わせているのだ。
「う〜ん」
時計を見ると待ち合わせの時間よりかなり前を指している。
30分前にきてしまうのは習性というものだ。
自分の服を見直す。
今日の服も、母親が(勝手に)選んだとっておきの服だ。
見事なくらい決まっている。
雪火の上々の容姿に加え、この正装。
たいていの女の子なら惚れてしまうそうな姿だ。
女の子ならの話だが。
……しかし、雪火のデートの相手。意中の者は女の子ではないのだ。
何度思い直しても仕方ないことである。
長くてきれいな髪、かわいらしい笑顔、長いまつげに大きな目に小さな口。
そこらの女なんて裸足で逃げ出すくらいの美少女だろう。
「……でも、アイツは男なんだよな……」
口に出して確認してみる。
それでも好きになってしまったのだから仕方ないことである。
そして、今日はそいつに告白しようと意気込んできたのだ。
今までいえなかったことだが……
「よし、今日こそ絶対に言うぞ!」
 
それからしばらく待つと、向こうからぞろぞろと人だかりがやってきた。
そろってこっちに進んで来るのではなく、何かを取り囲みながら進んでくるみたいだ。
その男ばかりの集団は、何かに話しかけているようだ。
「へぇ、君。小学生? てっきり中学生くらいかと思ったよ」
「大人っぽいね」
その中央に顔を向けると、困り果てた少女の姿があった。
ウェーブがかったロングヘアー、大きな瞳。
紛れもなく允の姿だった。
雪火は急いでその場へと向かった。
 
こんな感じ……
どうもリズムがつかめないです。