たまに少女少年ネタ
ちょっと思いついてしまったので書きます。
少女少年?より。
雪火は登校中カチカチと自分の携帯電話をいじっていた。
後ろから允が声をかける。
允「おはよー、セッカ」
雪火「ミツル。おはよー」
允「あっ、お前、携帯電話買ったのか?」
雪火「ああ、俺は別にいらないって言ったんだけど、親が無理矢理持てってな……」
允「ふーん」
それを見て允はにんまりと笑う。
允「セッカ。ちょっとそれ貸してくれるか?」
雪火「ん? 別にいいけど」
雪火は自分の携帯電話を允に渡す。
すると、允は携帯電話をいじりだしてダウンロードサイトへと繋ぐ。
雪火「お、おい。何やってんだ? パケット代がもったいないだろ」
允「すぐ終わるからちょっとだけ待ってろって」
雪火「な、何を?」
一折作業が終わったようで允は雪火に携帯電話を返す。
允「いいぞー。終わったぞセッカ♪」
雪火「?」
雪火は、不思議そうに画面を覗き込んだ。
そこには……
雪火「うわっ」
人気美少女アイドル、そして親友允の女装した姿である「白鳥つぐみ」の待受画面があった。
楽しそうに笑いを浮かべる允。
允「あはははは……どうだ、セッカ。待ち受け画面をオレの壁紙にしておいてやったぞ」
雪火「って、どうしてくれるんだよっ」
允「もう遅いって〜、じゃあね〜♪」
雪火「全く……何で携帯電話でまでお前の顔を見ないといけないんだよ」
雪火はそういいながら、允の後を追った。
〜数日後〜
また朝の登校中に携帯電話をいじりながら登校する雪火。
そこに允から声がかかる。
允「おはよー、セッカ」
雪火「…おはよう、ミツル」
允はふと雪火の携帯電話を覗き込む。
するとそこには以前と変わらず、「白鳥つぐみ」の待ち受け画面があった。
允「あはは…セッカ。まだその画面にしているのか? オレの冗談に付き合ってくれるなんて珍しいな」
雪火「べ、別にそんなんじゃねえよ」
允「そんなのすぐに替えちゃえばいいのに」
雪火「も、もったいないだろ。お前が勝手にパケット代を使ってまで落としちまったものだし」
允「あはは…わりーわりー♪」
早足で逃げる允。
それをみてつぶやく雪火。
雪火「別にホントにそれだけなんだからな……」